2026年10月時点で、スタジオジブリの新しい長編映画は発表されていません。宮崎駿監督の次回作も、公式には何も決まっていない状態です。いちばん新しい作品は、2026年7月からジブリパークで上映されている短編『魔女の谷の夜』です。
ただし、何も動いていないわけではありません。2026年3月の取材会で、鈴木敏夫プロデューサーは宮崎駿監督の意欲が「日によって違う」と話し、宮崎吾朗監督も「短いもの」を考えていると話しました。
この記事では、今公式に出ている情報と、まだ決まっていないことを分けて整理します。前作『君たちはどう生きるか』のときの流れから、次の新作がいつごろになりそうかの手がかりも示します。内容は2026年10月2日時点でスタジオジブリの公式サイトと報道を確かめたものです。
スタジオジブリの最新作は何か
最新作は短編アニメーションの『魔女の谷の夜』で、2026年7月8日から、愛知県のジブリパークにある「ジブリの大倉庫」の映像展示室オリヲン座で上映されています。
監督は宮崎吾朗と山下明彦の2人。ジブリパークの「魔女の谷」を舞台にした物語で、スタジオジブリがジブリパークのために初めて作ったオリジナル短編です。映画館やテレビでは見られず、ジブリパークの中だけで上映されています。
長編映画で見ると、最新作は2023年7月14日に公開された『君たちはどう生きるか』のまま。宮崎駿監督(宮﨑駿)の作品で、翌年には第96回アカデミー賞の長編アニメーション映画賞を受けました。
「最新作」を探している人が、長編の続報を待っているのか、今どこかで見られる新しい作品を探しているのかで答えが変わります。今すぐ見られる新作は『魔女の谷の夜』で、見られる場所と券の選び方は魔女の谷の夜はどこで見れる?にまとめています。
2026年10月時点で決まっていること・決まっていないこと
公式に出ている情報と、まだ出ていない情報を表にまとめます。
| 項目 | 2026年10月時点の状況 |
|---|---|
| 新しい長編映画 | 発表なし |
| 宮崎駿監督の次回作 | 発表なし。本人の意欲は「日によって違う」(鈴木敏夫) |
| 宮崎吾朗監督の次回作 | 発表なし。2026年3月に「短いもの」を考えていると発言。中身は明かしていない |
| 最新作 | 短編『魔女の谷の夜』(2026年7月8日からジブリパークで上映) |
| 宮崎駿監督の最近の仕事 | ジブリパークの「パノラマボックス」31点(2026年7月8日から展示) |
| 会社の体制 | 2026年6月22日に依田謙一が社長に就任 |
「公開日が決まった」「タイトルが決まった」という話を見かけたら、まずスタジオジブリの公式サイトにお知らせが出ているかを確かめてください。新作の発表は、まず公式サイトの最新情報に載ります。
宮崎駿の次回作は決まっているのか
決まっていません。ただ、「もう作らない」と決まったわけでもありません。
手がかりになるのは、2026年3月17日に開かれたパノラマボックス展の取材会での発言です。宮崎駿監督の新作について聞かれた鈴木敏夫プロデューサーは、こう答えています。
本当に日によって違うんですよね。もう明らかに意欲を示している日と、体調の悪い日は『もう映画なんて作る時じゃないんだよ。鈴木さん』とか言ってみたりね。
宮崎駿監督は1941年生まれで、2026年に85歳になりました。鈴木プロデューサーは同じ場で、宮崎駿監督が今もとても元気だとも話しています。意欲はあっても、毎日そうとは限りません。今の状態をよく表しているのが、この「日によって違う」という言葉です。
宮崎駿監督が最近手がけていたのは、映画ではなく、ジブリパークのためのパノラマボックスでした。映画の一場面を、箱の中に立体で作った作品です。『君たちはどう生きるか』が仕上げに入った2022年6月ごろに始め、約3年半かけて作られました。2026年7月8日から、ジブリの大倉庫で31点が公開されています。
僕は、この流れを「もう作らない」ではなく「作る気持ちはあるが、形はまだ決まっていない」状態と読んでいます。長編か短編かも含め、決まった形はまだ外に出ていません。
宮崎駿は引退したのではないのか
宮崎駿監督が長編からの引退を発表したのは、2013年の『風立ちぬ』のときです。ところが2017年2月、鈴木プロデューサーが長編制作への復帰を公表し、引退は事実上撤回されました。その結果生まれたのが『君たちはどう生きるか』です。
『君たちはどう生きるか』のあと、公式に引退が発表されたことはありません。2023年9月、スタジオジブリは日本テレビによる株式の取得を発表しました。その会見で、鈴木プロデューサーは宮崎駿監督についてこう話しています。
宮崎は引退宣言を繰り返している。でも、やれるなら死ぬまで作りたいんですよ。
鈴木プロデューサーによると、宮崎駿監督は「見た人が支持してくれるならば、企画までは考えても良いかな」と話しているそうです。新作の構想を聞かれた鈴木プロデューサーは、「あるけど、内緒です」と答えました。
「引退したのか、まだ作るのか」と聞かれれば、答えは「引退は発表していないが、次の作品も発表していない」です。前作を「最後の作品」と呼ぶ声もありますが、公式にそう発表されたことはありません。
新作の公開はいつになりそうか
公開時期は、公式にも関係者の発言にも出ていません。手がかりになるのは、前作のときの流れです。
| 時期 | 『君たちはどう生きるか』の出来事 |
|---|---|
| 2013年 | 『風立ちぬ』を最後に、長編からの引退を発表 |
| 2017年2月 | 鈴木敏夫が、宮崎駿監督の長編制作への復帰を公表 |
| 2017年5月 | 新作のスタッフ募集を始め、本格的に制作が始まる |
| 2018年8月 | 鈴木敏夫が、公開は「あと3年か4年くらい」と話す |
| 2022年12月 | 公開日とポスターだけを発表 |
| 2023年7月 | 公開 |
前作は、復帰の公表から公開までおよそ6年半かかりました。2018年に「あと3年か4年」と言われたあとも、実際の公開はさらに5年近く先。関係者の見込みより1年以上長くかかっています。次も見込みより延びることは考えておいたほうがよさそうです。
もう一つの特徴は、公開の直前まで情報が少ないことです。前作は、2022年12月13日に公開日とポスターだけが発表されました。そのあとも予告編やCM、新聞広告、公式サイトの開設はなく、そのまま公開日を迎えています。次も同じやり方なら、公開日が出るのは公開の半年ほど前で、中身は公開まで分からないかもしれません。
この2つを合わせると、「新作が来年公開される」といった話には慎重になったほうがよさそうです。公式のお知らせが出るまでは、どの時期も見込みにすぎません。
宮崎吾朗監督の新作はあるのか
宮崎吾朗監督は、2026年3月の同じ取材会で、こう話しています。
ちょっと短いものは今考えているものもありますが…、ちょっと黙っておきます。ないということではないです。
この発言は『魔女の谷の夜』の上映が発表される前のもので、「短いもの」が何を指していたのかは明かされていません。
ジブリでは長編の合間に、ジブリ美術館の土星座で上映する短編も作られてきました。『魔女の谷の夜』は、そのジブリパーク版といえる作品です。今のジブリの新作は、まず施設の中で見られる短編として出てきています。長編を待つ人にとっては物足りないかもしれませんが、作品づくりそのものは続いています。
まとめ
- 2026年10月時点で、ジブリの新しい長編映画も、宮崎駿監督の次回作も発表されていない
- 最新作は短編『魔女の谷の夜』で、2026年7月8日からジブリパークのオリヲン座で上映されている(2026年10月時点)
- 宮崎駿監督の意欲は「日によって違う」と鈴木敏夫が話し、宮崎吾朗監督は2026年3月に「短いもの」を考えていると話した
- 宮崎駿監督は2013年に引退を発表したが撤回しており、その後、公式に引退が発表されたことはない
- 前作は復帰の公表から公開まで約6年半かかり、公開日の発表から公開まで宣伝をほとんどしなかった。次も直前まで情報が少ない可能性がある
前作がなぜ分かりにくいと言われるのかは君たちはどう生きるかが意味わからない?で整理しています。今映画館で見られるジブリ作品はジブリは今映画館でやってる?にまとめました。
参考
- スタジオジブリ 最新情報 — https://www.ghibli.jp/info/
- スタジオジブリの新作映画は!?宮崎吾朗監督&鈴木敏夫プロデューサーが本音で語る宮﨑駿監督の近況(TST) — https://www.tst-movie.jp/report/miyazakihayao-studioghibli-panoramabox-kk-20260318.html
- 君たちはどう生きるか (映画) — Wikipedia — https://ja.wikipedia.org/wiki/君たちはどう生きるか_(映画)
- 鈴木敏夫プロデューサー「やれるなら死ぬまで作りたいんですよ」(中日スポーツ・2023年9月21日) — https://www.chunichi.co.jp/article/773636
- ジブリ鈴木敏夫氏、宮崎駿監督の新作の制作状況報告 公開時期は「あと3年か4年」(オリコンニュース・2018年8月5日) — https://www.oricon.co.jp/news/2116929/full/

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